貿易事務は海外を相手にする職業

貿易事務の仕事内容を知ろう

貿易事務は、「普通の事務職では満足できない」「語学力を活かせる仕事をしたい」といったように仕事への向上心を持つ女性におすすめできる職業です。しかし貿易事務と聞いてもその仕事内容がイメージできない人も多いかと思います。そこでまずは貿易事務の仕事内容について紹介していきます。
貿易事務は、主に商社や商品卸業などの輸出入に関する業務を行う企業を中心に活躍する職業です。その業務内容は、輸出と輸入とで異なります。まず輸出業務では、輸出通関手配、通関書類作成、本船ブッキングなどがあります。輸入業務では、輸入通関手配、関税・消費税納付、商品の納入管理などがあります。その他にも受発注、運送便手配、倉庫手配、代金の回収と支払い、利益計算といった一般の事務と同様の業務もこなします。つまり貿易事務という職業は、専門的な業務と一般事務の業務との両方を行う必要があるのです。

貿易事務の高まるニーズ

貿易事務はメーカー、商社、船舶会社、乙仲などで活躍できます。つまり、これら貿易を行う企業で必要とされる職業ということです。また先述した企業に留まらず、最近では海外進出をしている企業、海外での活動が活発な企業などでも貿易事務が必要とされています。こうした背景もあり、貿易事務という職業は常に何らかの形で求人が出されています。もし、必要とされる能力を持っているならば、貿易事務として働き口を見つけるのはさほど難しくはないでしょう。
ただし、現在では徐々にではあるものの正社員での募集は減少していますから、派遣社員といった雇用形態で働くこととなる可能性が高いです。正規雇用を求める場合には紹介予定派遣を利用するといった工夫が必要です。
また、そんな貿易事務の仕事は、専門性があり、誰でもできる仕事ではありませんから給与は高めです。関東では時給1650円、もっとも低い北海道でも時給1180円前後となっており、派遣でも平均以上の給与を得ることも可能です。

未経験からのチャレンジも可能

敷居が高く感じられるかもしれませんが未経験でもある程度のパソコンスキル、英語力があれば貿易事務として働ける可能性があります。面接といった場で自分の能力を証明することができれば採用されることもあるはずです。ただ、やはり一般の事務職と比べれば多くのことを求められるのは確かであり、即戦力を求める企業では未経験者ということで弾かれてしまうこともあり得ます。